2009年06月04日

ボク、治ったかもしれない

6月3日 水曜日

Alexさんの乳び胸の定期検診に行ってきました。

ずっと溜まっていた胸水が、超音波検査でも分からないくらいに無くなっていました。

 

手術を受けてからもうすぐ1年。術後半年間の経過観察では、胸水は全く減る気配がなかったので、今回の結果には正直驚きました。

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最近顔つきが優しくなったと言われるAlexさん。

 

 

病気の影響で肺の一部が潰れ、機能しなくなっていることが分かりましたが、今後の生活には支障ないだろうとのことで、念のためお願いした血液検査も異常なし。

お医者様からも「良くなったと判断していいでしょう」と言っていただきました。

食事療法だけはこれからも続けていかなければならないけれど、定期健診も年に1度になって、これでようやく一安心といったところです。

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おネェMANに磨きかけてるのかしらね。

 

 

まさかこんな風に報告できる日が来るとは思ってもみなくて、今もなんだかちょっと夢みたい。

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ありがとうね、ニコちゃん。

 

 

 

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2009年03月27日

感謝の気持ち

たくさんのコメント、メッセージをありがとうございました。

みなさんのブログでもNicolaのことをアップしてくださっている記事を見つけては、全て読ませていただいています。

何のお礼も返さずにいる無礼をお許し下さい。もう少しだけ時間をください。

 

最初はどんな言葉も悲しいだけで、何も心に響かず、ただ文字を追っているだけでしたが、コメントやメールを何度も何度も読み返し、次々に届くお花を眺めているうちに、こんなにもNicolaのことを思ってくださる方がいたとは、この子はなんて幸せな子だったのだろうと、今更ながら気づかされました。

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小さい頃のNicolaはお散歩途中でお花の匂いを嗅ぐのが大好きでした。匂いを嗅いだ後でパクっと千切ってしまうので、毎回怒られていたのですが・・・。

つぼみがどんどん開いてきて、狭い我が家のリビングにはとても良い香りが立ち込めています。きっとNicolaも昔のことを思い出して、喜んでいることと思います。

 

みなさんからの温かいメッセージ、お心遣い、本当に感謝しています。

 

みなさんの家族がいつまでも元気で、ずっと一緒にいられますように。

病気でつらい思いをすることがありませんように。

今はただただ、全ての子達が健康であるように願ってやみません。

 

 

 

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2008年12月06日

とりあえず、まとめ。長文注意。

12月5日 金曜日

この日はAlexさんの月に1度の検診日でした。

乳び胸の手術を受けてから5ヶ月、ここにきてよぉぉぉやくお医者様から「これからは半年に1度の検診でいいですね。」と言っていただきました。

 

と言っても完全に治ったわけではなく、特に何が変わったわけでもないのですが、運動しても特に症状が悪化することはないし、食欲あるし、下痢しなくなったし、なによりも本人は元気だし、そういう状態がここ数ヶ月続いているので、「まぁいいでしょう」というコトなんですけど。

 

でもとりあえず良かった。良かった良かった。本当に良かった。 

 

 

そんなわけで、このへんで病気のこと、発症から現在までのことをちょっとまとめておこうかしら、なんて。ブログのアクセス解析を見てると「乳び胸」のキーワードで辿り着いた方もいらっしゃるようですし。

 

あ、乳び胸という病気は大変珍しいものですので、あまり興味のない方はどうぞスルーしてくださいませ。

 

 

まずは乳び胸について。

乳び胸とは何らかの原因でリンパ管が損傷し、胸の中にリンパ液が漏れ出して、肺を圧迫し呼吸ができなくなってしまう病気。肺が圧迫され続けることによってやがては肺が潰れ、絶えずハァハァすることで心臓に負担がかり心臓も悪くなってしまいます。リンパ管が損傷してしまう「何らかの原因」というのもよく分かっておらず、いろんな要因が関係しあってその2次的作用として引き起こされると言われているそうです。偶然治療中に出会った乳び胸のワンコは、肺捻転が原因だと言っていましたが、多分原因が分かるケースは稀なのではないかと思います。発症しても自然に損傷部分が塞がって治ってしまう子もいると聞きましたが、多くの場合はAlexのように悪化してしまうのだそうです。

 

見て分かる症状は、多飲、呼吸の乱れ、咳、吐き気、そしてリンパ液が溜まることによる胸部の膨張、体重の増加。発症例が多いのは、アフガンハウンド、ボルゾイ、猫。

 

この病気に効く薬はなく(水分を少しでも外に出すという目的で利尿剤を使うことはあるようですが)、肋骨の間に針を刺して細いチューブを入れ、胸に溜まったリンパ液を抜いて呼吸を楽にしてやるという治療を行います。しかし続けているうちに胸の中に溜まったリンパ液が繊維化して膜状になり、その膜がチューブに詰まって治療自体が困難になってきます。こうなってしまった場合は、太めのチューブを胸に入れたままにしてリンパ液を抜きやすくするという方法も取られるそうです。また、リンパ管をしばってリンパ液の漏出を防ぐ手術も行われてきたそうですが、リンパ管は再生能力が強く、再生したリンパ管もやがては損傷してしまうため、ほとんど効果が期待できない手術だったそうです。

 

Alexが受けた手術は、従来のリンパ管の結紮に加えて、心臓の膜を切除するというものでした。乳び胸に罹る子というのは静脈から心臓へのプレッシャーが強く、心臓の膜が厚くなる傾向があり、このため心臓につながるリンパ管にも悪影響が出て損傷が起こるのではないかと言われているそうです。根本的な原因(といってもそもそも原因不明ですが)を取り除く手術ではありませんが、心臓の膜を切除することによってリンパ管への影響を軽減し、その結果として漏出が治まるのを期待する、というものでした。

 

この手術自体ここ数年で実績が認められてきたばかりで、まだまだ手術例が少ないそうですが、アメリカでは犬は100%、猫は90%効果があった(症状が軽減した)と報告されているそうです。術例の少なさから言ってこの好成績をそのまま期待することはできないと言われましたが、Alexの場合も確かに効果はあり、術後リンパ液を抜く治療は一度もしていません。多少溜まってはいるものの抜くほどの量ではなく、漏出と吸収のバランスが取れている状態を維持できるようになりました。もちろん全くリンパ液が溜まらなくなったという子もいるそうです。

 

薬はない乳び胸ですが、血管や血液に良いといわれている「ルチン」というサプリメントが病気の軽減に効果があるそうで、Alexも手術以来1日に1500mgずつ飲ませています。ただし日本で製造されているものは含有量が少なすぎるため、海外から個人輸入することになるそうです。我が家の場合は幸いなことに時々アメリカ出張されるお友達がいるので、その方にお願いして大量に買ってきていただいています。

 

その他、食事療法として脂肪分の少ないダイエット食を勧められます。「乳び」というのは腸管から出る脂肪分が含まれたリンパ液のことで、この脂肪分を少しでも減らすためです。しかし、Alexの場合は病気の前後でかなり体重が落ちてしまったため、ダイエット食では病気には効果があっても体重を戻すのは困難ということで、半分をパピー用ドライフード、半分を手作りに変えました。手作り食のほとんどは脂肪をカットした肉、魚のタンパク源と、オートミールや芋など、高カロリーの炭水化物です。高タンパク高カロリー低脂肪、食事の回数も1日4回に分け、この5ヶ月でようやく元の体重に手が届きそうなところまで戻りました。

 

今後については、少量とは言え胸の中にリンパ液が溜まったままの状態が続くのは決して良いことではないため、肺への影響、そして心臓への影響が懸念されています。

もしかしたらまた治療が必要になることもあるのかもしれません。

 

 

そしてAlexさんの経緯について。

最初に症状が現れたのは多分1年前。寝起きに咳が続いたり、吐きそうに「うげっ」「ぐげっ」なんてやりだして、急に元気がなくなったことがありました。その時は2軒の病院で診て頂いたのですが、触診や血液検査では全く原因が分からず、とりあえず様子を見ましょうということになりました。

 

今になってよーく考えてみたら、咳やえずくような症状、3月に急変するまでの体重増加は乳び胸のサインだったとしか思えません。もしもあの時にレントゲンを撮っていたら3ヶ月も放置せずに済んだかもしれない。早期発見できたからと言って良くなる病気ではないけれど、それでもやっぱり気づいてやれやなったことは死ぬほど後悔しました。そしてこのことを境に「様子を見る」という言葉が大キライになったのであります。

 

急変してからしばらくの間、Alexの状態はひどいもので、何も食べないしオヤツにも無反応で体重はガタ落ち。ステロイドを飲ませて食欲は戻りましたが、シッポを振ったり耳を掻いたりあくびをしたりなど、犬らしい日常の仕草は全くしなくなって、家ではただただぐったりと伏せたまま。胸に針を刺してチューブを入れるという治療は想像以上に辛かったようです。

 

最初の頃はほぼ1日おき、その後しばらく症状が落ち着いたこともありましたが、最終的には1週間おきにリンパ液を抜く治療をしました。大人3人で押さえ付けても大暴れしてチューブを折ってしまうので、その度に針を刺しなおし、膜がチューブに詰まったといっては場所を変えて針を刺す。毎回治療に立ち合わせてもらいましたが、両胸合わせてで10ヶ所近くも針を刺すことがあり、痛がって暴れる姿はまともに見ていられるものではありませんでした。文字通り「代われるものなら代わってやりたい」と思いました。しかしながら本当に自分がこの治療を受けるのかと思うと、もう想像しただけで胃液がこみ上げてきます。

 

治療を続けながらセカンドオピニオンをもらいに行った病院で大学病院での検査を勧められたわけですが、正直これは非常に迷いました。というか最初はあまりその気にはなれませんでした。大学病院と個人病院の検査がそんなに違うものなのかと思っていたし、同じ検査結果をもらうためにこれ以上Alexに辛い思いをさせたくなかったし、こんなこと言いたくないけど度重なる治療費で我が家の家計は大赤字で、この上大学病院の高い検査費用を出すのかと考えたら本気で頭がクラクラしました。

 

それでも大学病院の検査を決心したのは、最初に病気を見逃した時のような後悔をしたくなかったから。ここまできたらやれることはやったろうじゃあないの、Alexには悪いけど、とことん付き合ってもらおうじゃあないのと開き直ったから。もしもあの時検査費用をケチっていたら、今回の手術のことを知ることはなく、Alexも今とは全く違った日常を過ごすことになっていたと思います。

 

もちろん手術のことを知ってからも、実際に受けるかどうかは迷いました。根本的に病気を治す手術ではないこと、効果が保障されているわけではないこと、それから麻酔に対する不安。最寄の病院で「これ以上辛い思いをしなくて済むようになるといいですね」「手術の効果があるといいですね」と励ましてもらいながら治療を受けていた時、チラっと通りかかった医者が「手術受けるの?受けても治らないんだよね。」と言い捨てて行ったことがありました。凍りついた空気の中で軽く殺意を覚えながらも、やはりそういう病気なのだと現実に引き戻されたりして。でも治療がどんどん困難になってきて、「もしも肺が潰れたら手術はできない」と言われて、もはや迷っている場合ではない、他に道があるのならそれに賭けるしかないという思いで手術を決心しました。

 

術後のチューブ生活1ヶ月、その間にどんどん元気を取り戻し、2ヶ月目には効果があったと判断できるようになり、運動解禁後も経過は良好。そして今こうやって元の爆走生活を取り戻すことができました。

 

 

残った後遺症といえば、Alexさんの病院恐怖症。

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待合室に入った途端にブルブル震え、ピーピー泣いて暴れるようになってしまいました。

 

毎回釣り上げられたマグロのようにビチビチいうAlexさんを押さえるのはすんごい大変。

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おかあさんも眠いです。

 

それともう一つ、まっかっかの我が家の家計簿。

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はいはいありがとう。

 

お陰さまでDOTSももうすぐ再開ですよ。 

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聞きなさいよ、ちょっと。

 

 

まさかこんな日が来ると思わなかった日々を過ごしている今日この頃。

あんなことこんなことを思い出しながら、日常の幸せをかみしめておりまする。

 

 

 

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posted by decoboco at 19:57| Comment(41) | TrackBack(0) | 乳び胸のこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする